4/18/2012

プラスチックフレームの調整例

先日のブログで  メガネの調整 お問い合わせ を書きましたが
どんな事やってるかの一例です。

I様がチョイスしたサングラスは流行りの緩めカーブでデカ目のサングラス。
上から見るとこんな感じで緩く湾曲していますね。



I様はちょっと強めの近視、選んだレンズはサングラスでも遠近両用が便利と言う事でいつものプレミアム両用レンズでサングラスカラー同色。
高級レンズになればなるほどレンズがフラット気味になりレンズを入れ込むとフレームがこんな感じになります。明らかにカーブが変わって横幅も見るからにガバガバな感じですね。
しかもI様結構小顔なのでこれではとてもかけれたもんじゃありません。
ハイカーブと言う選択もありますが信じられないくらいにレンズが厚くなりますのでオシャレなI様にはおすすめ出来ません。


  

そこで横幅を狭くするためにフロントとテンプルの間にプラスチック板をかませます。
かませの板の色がやや薄かったのでこの後濃い色に取り変えました




余分な所をカットして面取りをして通常はこの後磨いて終わり。ですがこのままではフロントとテンプルの段差が生じる場合が多々。生じない場合もある。
マスキングしなくてレンズはずしてやれば安全じゃない?と思うでしょうがはずすとまたカーブが狂うのであえて装着したまま作業。

これで終わる簡易的な調整だと金額も少額で時間もそんなにかかりませんが今回は当店で新品を購入して頂いたお客様なので取ってつけたような施工をワタクシがお渡しするはずもありません。


これからさらに アレして、コレして、ソレもして・・・(これが一番時間がかかります)

どうでしょ?段差をなくしてほぼ一体成型に。縦長の反射でうっすら段が分かりますが実際はパッと見ではわかりません。



レンズ面がフラットなのは仕方ないですがテンプルはしっかり狭くなりました。
あとはお渡し時に細かなフィッティングです。



もちろん全員ではありませんがこんな具合で調整しています。今回はサングラス用でしたが通常のメガネフレームにも応用しています。

今回の調整費用0円、当店ご購入の場合は基本的には無料です。
施工が無理な材質もありますのでその場合はあらかじめ説明します。

工程的にはアレやコレや以外は割と簡単です。
ちょっとした手間をかけるかかけないか、ショップの方針ですね。